Ingressの基本 #1 Ingressとは

最近、たくさんの新しいエージェントがIngressを遊び始めてくださったり、「初めてIngressのイベントに来ました」という方に First Saturday や Mission Day などのイベントでお会いする機会があります。そんな方向けに、Ingressの基本についてお伝えするポストをいくつか書いてみようと思います。
ベテランエージェントの皆さま:追加・修正した方がよいことなどがありましたら、ぜひコメントでお知らせください。随時修正していきたいと思います。
まずは最初のポスト「Ingressとは」から始めます。
Ingressとは
Nianticは「Adventures on foot with others/共に歩いて冒険しよう」というミッションのもと、外に出て歩くことを促すためにゲームを開発しています。
Niantic, Inc.の提供するIngress PrimeはiOSおよびAndroidのスマートフォンで楽しめる、現実世界を舞台とする、位置情報とARを活用したゲームです。2012年11月に招待制ベータ版として提供を開始したIngressは、2018年11月に「Ingress Prime」としてパワーアップしました。
プレイヤーは「エージェント」と呼ばれ、人間の心身に啓発的な効果を与える「エキゾチック・マター(XM)」を巡り、緑の「エンライテンド(Enlightened)」か、青の「レジスタンス(Resistance)」のいずれかのチームに属します。世界を救うことをゴールに、エージェントは現実世界を歩き、各地に無数に存在するポータルをハックしてアイテムを確保し、敵対する陣営のポータルを破壊し、自分の陣営の色に替えていきます。自分の陣営のポータル3つをリンクし、三角形のコントロールフィールドを作成することで陣地を広げます。同じ陣営のエージェント同士が協力しあい、地球上にある陣地を広げていくゲームです。
ゲームの背後にあるストーリー
Ingressはスマートフォン上のゲームだけでお楽しみいただけますが、その背後にあるストーリーを追いながらプレイすることで楽しみが増します。ストーリーはIngress PrimeのサイトやYouTube などでご覧いただけます。
素粒子物理学の科学者達によって発見された謎の物質「エキゾチック・マター(XM)」には、人間の心身に啓発的な効果を及ぼすパワーがあることがわかりました。この謎の物体「XM」を研究するため、アメリカ国家情報局(NIA : National Information Agency)は、スイスのジュネーブにあるCERNと呼ばれる加速器施設に科学者や物理学者など、様々な背景を持つメンバーを集め、「Niantic計画」を立ち上げました。
この研究を支援するために、設置された探知アルゴリズム(A Detection Algorithm)システムを「ADA(エイダ)」と呼びます。研究により、XMのエネルギーパルスに知性と秩序があることがわかり、地球に向けて何らかの交信を試みているのではないかと考えられました。また、このXMは世界中の文化的、芸術的、宗教的に重要な場所に多く存在することも見られました。さらに、XMが人間に変化をもたらすこと、大量のXMを浴びると人間の精神に影響し、特定の思想などを持つこともわかり、XMの影響を受けている存在を「シェイパー」と名付けました。
「Niantic計画」の実験最終日、オリバー・リントン・ウルフ氏が大量のXMが流出させ、研究者が大量のXMを浴びました。この夜は「啓示の夜(エピファニーナイト)」と呼ばれるようになります。
「啓示の夜」の混乱の中、被爆して逃走した研究者のローランド・ジャービスは、その後暗殺されました。暗殺現場の周囲には大量のXMが存在しており、ジャービスの意識がXMに組み込まれ、世界中に広がったと言われています。一方、「啓示の夜」にアフリカで調査を行っていた研究者のハンク・ジョンソンは、「カオティックマター」と呼ばれる別の形態のXMを発見していました。
「啓示の夜」前の数週間、リントン・ウルフ博士は、レゾネータでポータルを強化し、安全であると考えられる数値にXMの周波数を調節することができる、携帯電話上で機能する「スキャナー」を開発していました。
「啓示の夜」の後、XMに関して2つの思想ができ、それをもとにした対立する2つの陣営ができました。「エンライテンド」(緑)は、XMを前向きに捉え、世界の未来のために積極的に利用し、シェイパーを受け入れる方針です。もう一方の陣営である「レジスタンス」(青)は、XMは制御する必要があると考える陣営です。Ingressのエージェントはいずれかの陣営に属し、それぞれの信念を持って世界のために戦っています。
Ingressをインストールするには
こちらからダウンロードすることができます。
次の記事は「ポータルとは」です。
なお、これは初心者向けには難しいとのご意見を頂いたので、一旦「Ingressの基本」とタイトルを変更し、一旦基本シリーズを終了してから初心者向けに更にシンプルに抜粋しようと思います。
コメント
わかりやすい記事をありがとうございます。
お言葉に甘えて蛇足ながらひとつ指摘させていただくと、ADAがレジスタンス指導者であったのは2012年~2018年までのストーリーが進行していた「1218ユニバース」でのことですね。2018年から私たちは新たなユニバース「オシリス」という一種のパラレルワールドで、2012年からのストーリーを追体験しながら、当時とは別のルートを歩んでいます。
@NianticFumi さんが今回書かれた記事のほとんどはどちらの世界でも共通している、ストーリーのスタート地点ですが、今からストーリーを読み解く方はこの2つの世界の相違点で少し混乱するかもしれません。とりあえずその時は「2つの世界でストーリーが異なる分岐をした」ということを思い出してください。
@MailEater さんのご指摘があったので、ストーリーにおける「指導者」に注釈しておきますね。
まず、エンライテンド陣営とレジスタンス陣営では指導者の認識に違いがあります。
1218世界での指導者の変遷
エンライテンド陣営には、エイライトゥンメント思想を唱えて同志を募ったローランド・ジャービスの思想に共感するといった「思想的な指導者」が存在しました。これはオリジナルの1218世界でもプライム世界でも歴史に大きな変化は確認されていません。
しかし、レジスタンス陣営は少し複雑な歴史を経ています。もともと「レジスタンス」とは思想から生まれた名称ではなく地球上に広く湧出していたXMの性質を相殺させる特性を持ったXMを国家情報局がレジスタンスXMと命名したことに由来します。XMを相殺させるということを当初から強く主張していた人物はナイアンティック計画研究主任を務めたデヴラ・ボグダノヴィッチ博士であり、彼女こそがレジスタンス指導者と呼ばれるに相応しい存在です。序盤の事件を読んだ方であればご存知でしょうが、事件はジャービスとデヴラの歩んだ対比で進んでいますね。しかしその後、デヴラはXMの相殺という目的達成のためにポータル減衰率を増加させる手段を取ったことで、レジスタンス陣営からの求心力を失ってしまいます。それにかわりに裏で暗躍しレジスタンスにも積極的に協力を求めていた人工知能エイダが調査員クルーとの精神融合を果たしたことで、この調査員クルーの肉体を半ば奪う形となったエイダをレジスタンス陣営は新たな象徴と仰ぐムーブメントが起きました。
ただし、エイダはストーリーを通じた黒幕であり、私たちの常に活用しているスキャナー上で両陣営のエージェント活動を支援しているのがエイダです。実際のエージェント活動でエイダがレジスタンスに与している事実はなく、エンライテンド陣営のエージェントにも支援を行い続けています。
なお、1218世界の終盤では、エンライテンド陣営、レジスタンス陣営でともに新たな指導者を名乗る人物が登場して代替わりしています。エンライテンド陣営ではジャービスの後継者を名乗るアコライトが、レジスタンス陣営ではデヴラの講義に参加したこともあると言われるジャハーンが現れ、この二人によって従前よりはっきりとした利害対立が発生していきました。
ではプライム世界ではどうでしょうか。
プライム世界では序盤から両陣営の新旧指導者が登場していっています。
エンライテンド陣営では、ローランド・ジャービスとその後継者と思われるガブリエラが現れました。1218世界でのアコライトとは信奉者を意味する名で本名は遂に明かされておらず、今のところはプライム世界のガブリエラと同一存在ではないかと考えられています。
レジスタンス陣営では、デヴラ・ボグダノヴィッチとジャハーンが現れています。
なお、プライム世界においても引き続きエイダの暗躍は確認されており、エイダの精神融合を受けたのではないかとの疑念を持たれている人物にウェンディという女性がいます。更にウェンディと精神を共有しているのが1218世界の調査員クルーという複雑な関係があり、この通称クレンディーはオペレーション・コーランでエンライテンド陣営を支援する立場についていました。つまり、エイダ、クルー、ウェンディの陣営の立場は上記の指導者たちに比べて流動的な歴史を歩んでいます。
そうですね。。。個人ブログの方にはOsirisの世界とかDunravenとかも紹介していたのですが、初心者は混乱するかなあと思って、今回の記事では旧ユニバースの話だけに絞りました。
http://fumit.blogspot.com/2019/05/ingress-abaddon-prime-anomaly-kaohsiung.html
ありがとうございます。
「今日Ingressを始めた」という人にとって各陣営のストーリー上の指導者が誰であるかはあまり関係ない、かつ1218の世界とオシリスの世界についての話は混乱を招くだけなのでまるっと削除しました。
Ingressは日本語の解説 特にPRIMEになってからはとても少なくなりました。大まかにこれからどういうことをしたいかのはじまりになる解説になるのではないかと思うので是非末永く発信していただきたいです。
お疲れ様です。
コメント含め大変興味深く拝見しました!
次回の『ポータルとは』楽しみにしています!
普通の人感覚だとチュートリアルで挫折しそう。世界観は大事だと思いますが、これから始める人にとってはそれ程重要ではない。
どちらかというと中級者向けの導入文のような印象です。
シンプルにミッションの勧めなどのようなとっかかりやすいアプローチがあっても良いと思いました。
リクエストしていいですか?
基本的な操作をお願いします!
とにかく内容を知りすぎて説明が長すぎる。
自分の知識の披露をするより初心者の手助けになることは何かを実際のゲームを通して知って欲しい。
このingressと言うゲームをしてる人ならこの内容からのアプローチにならない気がします。
スキャナーを通して垣間見ることのできる世界をあなたの足で歩いてから記事を書いては?
わかりやすい説明ありがとうございます😊
ingress楽しいですねー🙂
わたしの勝手な理解は以下で御座いますw
「レジスタンス」(青)は、XMを前向きに捉えつつ、一方でXMは制御する必要があるという冷静な考えを持ちながら、世界のセキュリティーのために積極的にバランスよく利用し、シェイパーの良い側面を引き出しつつ楽しむ陣営☺️
とは言え、緑と青のベストミックスが存在するんでしょうね😇
はい、私はパルスシェイパーと名乗ってますが、青で御座います😁
最近のプライム世界のストーリーを追い切れていなかったので、補足説明が参考になりました。
Ingressの世界観に惹かれて(緩くですが)ゲームを続けている者としては、奥深く謎めいたストーリーや世界観が広がっていることを初心者の方にも知っていただけたらと思います。こういう解説に興味ない人は読み飛ばしてもらっても構わないと思いますし。
ちなみに、個人的には、「XMの積極的活用」を目指すエンライテンドも、「XMをコントロールすること」に主眼を置くレジスタンスも、どちらも「XMの存在を認めている」点では同じグループで、「XMの存在を知らない」「XMの存在を否定する」「ダークXMを利用しようとする」のが本当の意味での対立陣営だと思っています。
説明は、どうしても英文の影響を受けるために、少し読みづらいところがあるように思います。
だーっと長文(しかも外国人名ずらり)が続くだけで、興味が薄れたりするわたしだったりします(こら)
もっと文章がこなれてほしいです。ムリでしょうか。ストーリーに非常に興味があるのですが、話が複雑なので、めげそうです(汗)🤣
簡単にしちゃうと、ストーリーはだいたいこんな感じです。
─NIA(アメリカの極秘組織)─
「なんかXMっていう未知のエネルギーがあるらしいよ」
「よしそれを研究してアメリカを世界のトップにフッフッフ」
「名付けてナイアンティック計画なー」
オリバー博士「XMがスマホで見れるアプリ作ったよー」
↑これが「イングレス」
実験失敗どかーん「あぎゃー」 ←これが「啓示の夜」
デヴラ博士「今よ逃げましょう!こんな無茶苦茶な実験やってられんわ」
彫刻家ジャービス「俺も逃げるぞ!なんか漏洩の疑いかけられてるし」
NIA「秘密がバレる!お前ら逃がさんぞ」
ジャービス追手に殺される。デヴラ博士は逃げ延びる。
だがやっぱり秘密はバレる。スキャナーはなぜかゲームだと思われて出回ってしまった。
NIA「もうしょうがないゲームってことにして押し通そう」
* * *
で、XMというのは便利だけど危険でもある物質だったので、使い方でもめてる。
エンライテンド「XMで人間は進化する!これをどんどん活用しようよ!」
レジスタンス「いやいやXMは危ないから、安全に使う技術をまず作って活用しようよ!」
というところで意見が割れて、2陣営ができました。
この説明、最高にわかりやすい!デヴラ博士の存在を初めて知った(いないと思ってた)。