【新ストーリー】Create New Universe【ないなら作ろう】

MailEaterMailEater ✭✭✭✭✭
編集済:05/11 インベスティゲート

インベスティゲイター諸君、

@Truthseeker ことP.A.シャポー氏による調査報告が途絶えて、もうすぐ4ヶ月になる。オシリス世界ではテッセレーションの調整が行われ、ネメシスの脅威が去って以来、関係者の動向は不明となったままである。

だが広大なマルチバース空間において、我々がまだ知らないユニバースは、無数に存在している。

2018年にこの世界は「マルチバース」という世界構造を持っている事が明らかになった。我々の住むこの宇宙とよく似た宇宙が無数に存在しており、オシリスやネメシスの世界は、そのひとつに過ぎなかった事がわかっている。

そこでインベスティゲイター諸君には、未だ発見されていない新たなユニバースを調査し、ここでその様子を報告してほしい。

──その世界で「啓示の夜」は起きたのか?

──イングレス・スキャナーはどうなっている?

──ナイアンティック計画は存在したのか?あるいは中心となった別の人々が存在したのか?

──その世界のXMの状況は?アノマリーは起きているか?

報告はどのような形式でも構わない。できるだけ多くのユニバースが調査され、明らかになることを期待している。

=リュケイオン調査員 シロヤギウス=

あなたが思い描いた「イングレスの世界」の新しいストーリーを、コメントで語ってください。

  • 形式は自由(小説、箇条書き、イラスト、マンガなど)。報告書形式でなくてもOKです。
  • ストーリーは完結していなくても、設定だけでもOK
  • 登場人物や事件は、これまでの公式ストーリーとリンクしている必要はありませんが、「イングレス・スキャナーがある世界」にしてください。アノマリーなどはあってもなくてもOKです。

※ここに記載されたストーリーに登場するすべての人物、団体、事件等は「異なるユニバース」に存在するものであり、この世界に実在する同名の人物・団体やNianticの公式ストーリーとは一切無関係とみなされます。

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コメント

  • kidobarrettkidobarrett ✭✭✭
    編集済:05/12

    マチコとカルミのユニバース

    「うぉ〜い!まっくっれ〜!の〜び〜て〜!お〜ね〜が〜い〜!!」

    バックグラウンドで短波ラジオを流していたスキャナーのイヤホンを耳から引きちぎり、いつもの儀式的な週末の呪詛をマチコは吐き捨てた「くそったれ!…」


    痩せ細ったわりに大柄でその細い目には黒曜石がはめ込まれたようなギラギラした鈍い光を放つカルミという大女と出会ったのは、転居して2年目にして初めて訪れた近所にある場末のバーだった。

    それからほぼ毎夜顔を合わせるたびにアードベッグをチェイサーもなしにショットで飲み続けるカルミであったが、夜の帳がうっすら消えかけた頃に「私はなんでもお見通しなんだよ〜…うふふw」というお決まりの口癖を聞きながらカルミをおぶって家路につくのがマチコの日課になりつつあった。


    しかし、そんな友情に陰りが見え始め、いつしかマチコはカルミに初めて出会った頃に感じていた居心地の良い運命共同体的な精神的ハーモニーを嫌悪するようになり、(密やかに)反発的行動を反射的にとるようになっていった。「カルミの言うことにゃー賛成の反対なのだー」


    マチコはいつだって人一倍いや三倍慎重だった。そして同時に矛盾する内面性も抱えており、時に大胆でもあった。

    「まず疑わないと。カルミが言ってるソダシの連単なんてもってのほか!もちろん複勝狙いよ。ただし100円だけ。あとは大穴狙いで全財産ぶっこむわ!」


    マチコにとって全てが手遅れになりつつあることはこの時点では知る術もなかった。このユニバースでは…

  • kakurenekokakureneko ✭✭
    編集済:05/29

    Google+亡き後に登場したIngressの公式コミュニティで自分がこういう事を書くのは多分初めてだ。実は以前から書こうとは思っていたが、如何せん自分も日頃の厭世感からエコーチェンバーを作ってその中の歪な「壺中の天」にいる上、世の中の事象を説明出来る知識や知見を積極的に得たりする事や「文書を書く」という事が精神的に辛く面倒に思っていて、また自分にはその状況を解決する手段も無いと気づいてしまった為、なかなか書く気が起きなかった。

    ところでヴェイパーウェーブと呼ばれるインターネット発のニッチな流行をご存じだろうか。どういったものかという事の大まかな説明はこの記事https://gendai.ismedia.jp/articles/-/59738?page=1&imp=0 に任せるが、個人的にはこの現象は本邦のニコニコ動画辺りのノリを英語圏(主にアメリカ合衆国)のネットユーザーがやってみたという事象に見える。何れにせよヴェイパーウェーブ自体の発祥は前世紀末期の娯楽文化に親しんだ層による創作であるようだ。まあ個人的には今の退屈な本邦の娯楽文化コンテンツ及びそのファンアートやパロディと大差ない代物にしか見えないので、完全に嫌いにはなれないし中には興味深かったり面白いものもあると思うも、正直総じてつまらんなあと思っている。

    御託を並べるのはここまでとして、そのヴェイパーウェーブの一端と思われる事象を今の自分にとっての現実世界である1218世界で引き起こしているテクトゥルフ若しくはそれに近いと疑われるものの存在を指摘しておこうと思う。

    それは20年前の日本語圏で登場したあるゲームキャラクターの体をとっている。その名前と容姿についてはここでは伏せるが、敢えて書くとすればそのキャラはミュージシャンという設定がなされていて1218世界に存在しない言語によるその歌声は結構印象に残るものだ。

    実は自分はそのキャラクターの存在自体は2000年代の時点で見かけていたが、所詮日本の某ゲーム会社が製造販売しているゲーム専用ハード向けの自社作品のキャラに過ぎない故に長らく興味すら持たず、それについて詳しく知るようになったのは自分がIngressAGとなった以降の2010年代後半になってからである。更に言うならナイアンティックがその日本の某ゲーム会社と某案件で結託しなければそれへの興味などまず持たなかったのだが。

    自分がテクトゥルフではとの疑いを持っているそのゲームキャラクターではあるが、それがその真価を発揮した状態の時に接触を試みたいのであればスキャナーではなくそのゲームをプレイする為の某社のゲーム機が必要であり、しかも特定の日時にそれをプレイしてゲーム内のあるエリアにプレイヤーのアバターを誘導しなければならない。

    なおそのゲームのスピンオフ作品がiOS/Android端末向けに配信されているが、そちらでは期間限定の課金アイテムを入手することでしかゲーム内に呼び出せないだけでなく真価を発揮した姿で現れる事も残念ながら現時点では全くない。因みにそのゲームのシリーズ前作及び最新作においては基本的には幾日もプレイして一定の条件を満たさなければ特定の日時に現れる事さえない謂わば「ラスボス」的な存在と化してしまっているので接触するにもやはり時間と手間を要するのだが、ミュージシャンという設定故にシリーズを経る度に新曲を引っ提げて現れ今やその曲数は100曲近くにも至る。

    幸いな事に動画サイトが発達した現在においてはそのゲームをプレイせずともインターネット上に投稿されているかのキャラの歌を聴くことが出来るが、その音楽の方向性は1218世界における古今東西の音楽に対する目録であることを狙ったステレオタイプなオマージュ或いはパロディで、それ故か曲の題名のセンスは1218世界でなくとも残念過ぎるの一言に尽きる。また各曲のジャケットを見た限り1218世界の言語も使われており、かのキャラがどこかで1218世界と繋がっている存在であると推測出来るのだがジャケット自体のセンスについての感想はここでは敢えて言わない。

    だがそのゲーム自体が長年に渡りゲームに興味を持たなかった層まで影響を与えてきた作品群であるが故に、かのキャラとその歌もある程度の知名度を持っている状況なのである。従って一部のネットユーザーによって曲のカバーが演奏されたりかのキャラの歌声をサンプリングして現実世界の既存の歌をカバーしたという体裁にした音声や動画も多く作られ、また歌の歌詞を臆測する試みもなされている。

    とはいえ所詮ゲームのファンアートやネットミームの話として片付ける事も可能な「大きな蛸壺」の中の事象に過ぎず、その意味でもヴェイパーウェーブという言葉で説明可能な事象であろう。しかもややこしい事にそのキャラの曲は特定の日時に接触出来た時に披露してくれる歌が原曲ではなく、プレイヤー及び大半のNPCの拠点エリアのBGMとして使われる歌声の入っていない古今東西の音楽の目録的な曲のほうが原曲なのだが、インターネット上でネタにされる事が多いのは圧倒的に前者の方なのである。

    1218世界に限った事ではないが有史以来長年に渡って現実世界に影響を与えてきた架空の存在は数多く存在し、それらの中には各時代の技術と繋がりNIA謂うところのテクトゥルフというカテゴリに属するものとして世に出たものも多くある筈だ。オリバー・リントン・ウルフが復活を目論んだディー・グロッケ・テクトゥルフは世に害をなす可能性が高い故にViaNoirアノマリーで破壊されたが、害をなさないと見なされているが故に今この瞬間においても影響を与えているテクトゥルフも多い事だろう。但しNIAが現役若しくは休眠中であるそれらの存在を把握したとしても、その事を名指しでエージェントに明かすのはそのテクトゥルフを産み出した者とNIA若しくはナイアンティックとの利害が一致した、或いはその存在が1218世界含めた各ユニバースへの影響が大きいと見なして攻撃対象とするという場合でない限りはまずあり得ないのではないだろうか。

    自分がこのコメントで触れているあるゲームキャラクターについてNIAが既にテクトゥルフであると見なしているかどうかはNIA中枢の機密事項へのアクセス権までは有しない自分の知り及ぶところではない。しかし自分がテクトゥルフの疑い有りと見ているそのキャラの振る舞いたるや、161210ミッションで判明したメッセージhttps://ingress.lycaeum.net/2016/12/20161212-110336.htmlの内容そのものだ。そのキャラは特定のゲームハードでのみアクセス可能な世界の中の存在でしかないが、それは唯一無二の存在にしてまたそのゲームのプレイヤーと同じ数だけ存在する。元々ゲームキャラクターというのはそういうものとも言えるだろうが、かのキャラについては登場するゲームのサウンド統括責任者由来の名前を冠している事もあってその者への評価と結びつくという事態を必然的に招いている。それどころか2000年代後半に販売されたとある音楽ゲームにその者がディレクターとして関わった際にはその音楽ゲームのプロモーションにかのキャラが利用された程である。余談になるがそのサウンド統括責任者は今年に入ってナイアンティックが新たに発表したアプリの元になる作品群にも関わった実績を持ち、またどういう訳か特定のフレーズの短い曲をコンテンツの枠を越えて色々な作品に仕込んできたという事も行っている人物で、その曲もかのキャラの持ち歌となっている。

    ゲームに限らず大手のコンテンツ制作会社による作品制作はチームワークであるが故に関わった者全員の名前がどこで何に関わったか具体的に明かされない限り個々のスタッフの「手柄」は隠蔽されがちなのだが、かのゲームの音楽案件においても誰がどの曲に関わっているかという事が具体的に分かっているものはごく一部であるが故にやはりそういう状況であり、厄介なのはこのコメントで自分がテクトゥルフ疑いを持っていると書いてきたそのキャラの存在が大きくその状況に加担している可能性が拭いきれないという事だ。幸いなことに近々かのキャラの持ち歌の原曲集がこの1218世界において発売される事が既に決定しているので、自分はそれによって明らかにされる事実が出てくる事に期待するとする。

    恐らく読んでいる最中に何の事について書いているか気付いたエージェント諸氏も多いと思うが、これを書いた発端は今年に入ってこんなブログ記事https://note.com/212akeal/n/n74a5f14d6bbbを知った事だったりする。

    因みに原文はこちら。https://kotaku.com/k-k-slider-is-the-most-influential-musician-of-our-gen-1837746755

    なおかのキャラの元ネタの人については熱心なファンによる情報サイトhttp://fellspring.littlestar.jp/main/totakk_page/kk.htmlが存在する。ネットの海とやら実に雑多であるというか。

    Post edited by kakureneko on
  • NikaKorNikaKor ✭✭✭

    A couple of days ago I was questioned at length about the intricacies of the scene description by a Japanese acquaintance, @MailEater, who wanted to translate my story about the icosahedron. And did so, by the way, as you can see above. After a productive conversation, I got inspired and wrote this short sequel to the story.

    As canon, it will be assumed that since the players didn't even meet the first message about finding the case, he was able to safely cross the game zone, but something went wrong anyway. Enjoy reading and, again, look forward to criticism.


    The case opened again. The surroundings became much livelier. From the side of the cover came the muffled sounds of buses passing by, of fast cars and heavy trucks. In front the light waves and small last ice floes were beating against the granite edge of the embankment. On a black mooring knoll a seagull was unceremoniously pecking at a heel of bread.


    - So, what have we got here?

    - I don't know. Although, judging by the fact that this thing is in the case, we're here for a reason.

    - Look, there's a note. Can you read it?

    - I'll try... "I... Russian... don't take..." What's this one at the end, I have no idea. I'll take a picture in the translator.


    The sound of the camera ****. A disgruntled harrumph. Then one of the two men started to draw something slowly on the very wide screen of the phone.


    - What do we do with this guy?

    - What was it like... You remember that film on the course? They smuggled out the gold in a cast on his arm.

    - Got it. Stumbled, fell, woke, - a hoarse, cold snerk - everything's in place, nothing happened. Chip or normal? I only had a few of these things anyway.

    - It's only normal with the Visur employee. These dogs can smell any device a mile away. The fewer the risks, the longer our bonuses will ****.


    The husky dragged the courier's helpless body, sat him down on the stone steps of the stairs, leaned against the wall and carefully injected some kind of red glowing preparation into his neck. A stretched group of students jogged past. As the last two girls in their skin-tight sports uniforms passed them at a leisurely pace, he finished typing something on his clipboard, climbed the stairs and went off somewhere to the north. A bird flew in to guard the fisherman nearby.


    Both boys seemed rather scrawny and short, but the chilly one was still a little bigger than the other. The thin finished painting and, disappointed with the result, reported back just in case and took a picture of the milky white device. In the meantime, the husky returned and brought back three shawarma, two medium and one large. With great pleasure, including their lunch, they sat down in the sun next to the peacefully slumbering junior member of staff. 


    - Done, - the husky held out. - When he wakes, he will remember only the great fatigue, as is evident from the circles under his eyes and without my apparatus. I'll leave him a present from the firm, too, to make it more realistic, and he won't starve too much.

    - Yes, it's a good thing we've outgrown this stage... Ouch, ****!

    - What did I get the bags for? Put it in it and eat properly, so it does not ****.

    - Yeah, I got it, - the thin answer with a snarl. - Damn, now there's going to be a stain.

    - What was in the note, you didn't know?

    - Nothing interesting: "I told you in Russian not to touch it, you mutton-head!" So I put it back under this thing as it was.

    - That's right, don't touch other people's stuff... Check if your signal reception is working?


    A pleasure boat flew by in the distance. The fisherman on a chair nearby decided to cast his rod again. The riverbed ledge here was quite thin, so the waves could have disrupted the position of the feeder. Fascinated by the theory, he didn't notice how there were one less fish in the bucket. Satisfied with her work, the seagull returned to the sun-warmed post


    - Yes, it says he will sleep for another ten minutes or so

    - Then it's time for us too. Good luck, lad, - the husky sighed, - don't get caught out there. It's in your interest too.


    The thin one slammed the lid of the case shut.

  • MailEaterMailEater ✭✭✭✭✭

    エージェント @NikaKor による、アイコサヒードロン(正二十面体)物語の続編を、再び日本語訳させていただきました。

    前回に続き、NikaKorには多大なるご協力をいただきました。感謝申し上げます。

    To @NikaKor : Thank you for patiently answering many of my questions that seems stupid! Hearing your polite explanation, I could understand your story deeper.

    ***

    数日前、日本の知人であるMailEaterから、私の話を翻訳したいとのことで、アイコサヒードロン(正二十面体)の物語の詳細について、多くの質問を受けました。その成果は上記の投稿をご覧ください。生産的な会話ののちに、私はインスピレーションを得て、この物語の短い続編を書きました。

    当時、プレーヤーたちはケース発見に伴う最初のメッセージすら見ることはなかったため、ゲームゾーンを安全に通過することができましたが、何やら問題があったようなのです…。お楽しみください。引き続き、コメントや感想もお待ちしています。

    ----------

    再び、ケースが開いた。周囲は随分と活気に満ちている。ケースの背後からは、バスや速い車、大型のトラックが通り過ぎる音がくぐもって聞こえてくる。正面には眩い波と小さく残された流氷とが、堤防の花崗岩の表面を叩いていた。船を係留する黒い突起(※)の上で、カモメが無造作にパンの耳をつついていた。

    ※訳注:

    港の桟橋などでよく見かける逆L型の丸いアレは、「ボラード」または「ビット」というようです。

    ──で、こいつは一体なんなんだ?

    ──わからないな。だが事実、ここにあるってことは、何か理由があるんだろう。

    ──見ろ、メモがあるぞ。読めるか?

    ──どれどれ…“私は……ロシア語……するなと……” この最後のはなんだろう?わからないな、写真翻訳にかけてみよう。

    カメラのシャッター音、そして不満そうな唸り声。一方が持っている携帯電話の大きな画面に、ゆっくりと何かが表示された。

    ──こいつをどうする?

    ──あれはどうだったかな…ときに、あの映画を覚えてるかい?腕のギプスの中に金を隠して、密輸していた。

    ──なるほど。すっ転んで気を失って、目が覚める…

    だみ声の冷笑。

    ──あとは元通り、何も起きなかった、と。「チップ」か?「ノーマル」か?どっちにしろ、それほど持ってないぞ。

    ──ヴィスルの人間は「ノーマル」一択だ。あいつらはどんなに離れていてもデバイスを嗅ぎつけてくる。リスクを回避すれば、その分だけ俺達に報酬が落ちてくるってわけだ。

    だみ声の男が、ぐったりしている配達人の体を引きずり、石段に座らせて壁に寄りかからせ、その首筋に何やら赤く光る薬物のようなものを、慎重に注射した。放漫な学生たちの集団が、走り抜けていった。しんがりに、ピッタリしたスポーツ・ユニフォームに身を包んだ2人の少女たちがのんびりと通り過ぎると、だみ声はクリップボードに何かを打ち込み、階段を上がってどこか北の方へと姿を消した。1羽の鳥が、漁師を監視しようと飛んできた。

    2人の男はどちらも痩せ型で背が低いようだったが、どちらかと言えばだみ声の方が少しだけ体が大きかった。小男の方は絵を描き──出来栄えにはいささか不満だったが、念のため報告して、乳白色の物体の写真を撮影した。そうしているうちに、だみ声がシャワルマ(※)を3つ抱えて戻ってきた。普通のが2つと、大盛りがひとつ。彼らは嬉しそうに、太陽の下に腰掛けて昼食をとった。安らかに眠る配達人の、すぐそばで。

    ※訳注:

    「シャワルマ」はケバブのような、焼いた肉をスライスしたレバント料理。そのまま食べることもありますが、野菜とソースで和えて、ラヴァッシュという薄い生地にくるんで食べることもあるそうです。

    ──完了。

    だみ声が伸びをして言った。

    ──目覚めたときには、あいつは自分の目の下のクマと、俺たちの痕跡が見当たらないことで、ひどい疲れしか思い出せない。それらしくするために、ちょいと贈り物も残しといてやる。そうすれば、飢えに苦しむことはないだろう。

    ──そうだな、俺たちゃうまく切り抜けたってわけだ…ああ糞っ!

    ──なんのために袋があると思ってんだ?そこに入れたまま普通に食えば、こぼさないだろう。

    ──ああそうかい

    小男が、唸るように答えた。

    ──くっそ、これじゃシミになっちまう。

    ──あのメモにはなんて書いてあったんだ?

    ──これといったものはなにも。「触るなとロシア語で言っただろう、この馬鹿め!」だとさ。だから元通りにしておいたよ。

    ──そうだな、他人の物には触るべきじゃない…電波の受信状態をチェックしてくれないか?

    遠くをプレジャーボートが走り抜けていった。近くに腰掛けていた釣り人は、もう一度竿を投げようとした。そこのエッジ(水深の変わり目)はかなり薄いので、波がフィーダー(撒き餌装置)の位置を乱したのかも知れない。釣り人は考え事に夢中になっていて、バケツの中の魚が1匹減ったことには気づかなかった。カモメは自分の手柄に満足して、陽の当たる柱の上に帰っていった。

    ──うん、こいつはあと10分ほどは目覚めないだろう。

    ──俺たちもそろそろ時間だ。うまくやれよ、若造。

    だみ声がため息をついた。

    ──パクられんなよ。お前さんのためにもな。

    小男が、ケースの蓋をバタンと閉じた。

  • ZeronofuZeronofu ✭✭
    編集済:06/11

    これはN県I市にあるA保育園に通う園児の日記である


    ○がつ1にち

    きょうは みつおくんと いんぼうごっこを しました

    みつおくんが てくとぅるふの ぽーずをしたので わたしは あのまりーを おどりました

    すると みつおくんは どこかへ いってしまい かえってきませんでした

    まいごに なったのかなぁ?


    ○がつ2にち

    きょうは めずらしく まことおとうさんが むかえにきたので ぱっくくんに じまんしました

    ぱっくくんは「けいさつかんだ!こわい」って ないてしまいました

    いつも なにか あやしいことを してるのかな?


    ○がつ3にち

    きょうは はんくくんと かくれんぼをした

    たちいりきんしの しょくいんしつで かくれていたら つくえの うえに「幼児の夜だいさくせん」って かいてありました

    かるびんえんちょう なにかを するのかな?かんじで よめないけど たのしいかな?

    そのあと うぇんでぃせんせいに たっぷりおこられました


    ○がつ4にち

    きょうは みんなと いっしょに はたけで あそびました

    てゔらちゃんは せんせいの いうことを きかないので てをあらいません

    なので へんな うぃるすが たくさんついて そうだな

    わたしは いとうえんを ほりだしました

    おかあさんに「あきらは えらいね」とほめてもらいました えっへん


    ○がつ5にち

    きょうは しょくちゅうどくが おきたので ほいくえんはやすみです

    はちごーごーせんせいが あやまりに きました

    らいしゅうは またいけるといいな

    そういえば さらおかあさんに へんなめーるが きていました

    「つかさ あきら ありがとう ずっとおまえが すきだった」って かいてあったんだって

    いたずらめーる かなぁ?って おかあさんは いっていました

    けど おかしいなぁ わたしのなまえは みどりかわ あきら なのに

    へんなの!


    つづく(?)



    (オチがわからなかった方は、私が前にあげたユニバースを読むとわかるかも?)


    アイデアサンクス:リュケイオンTG

    Post edited by Zeronofu on
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