【雑学】ネメシスのフォント名の話【自由研究】

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編集済: 6月 2020 インベスティゲート

現在ストーリーの中心となっている別世界のマグナス「ネメシス」。13人のメンバーは本名を明かす前、それぞれが実在する「書体(フォント)」の名前を名乗っていました。

それはもしかすると単なる無作為な偽名で、ネメシスとは関係ないのかも知れませんが、それぞれの書体についてちょっと調べてみました。

現在ネット上には無数と言っていいほど数多くのフォントが存在しているため、同名でも形の異なるフォントがいくつも見つかります。今回はその中でも特によく知られており、その名称で代表的なものをピックアップしました。

以下ほとんどフォントの話で、ストーリーには(たぶん)関係ありませんが、考察のヒントにはなるかも知れません…。

ストーリーでの登場順に紹介していきましょう。

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参考サイト:

各書体のサンプルビューが見られるサイト。購入もできるようです。

フリーフォントのダウンロードサイト。ネメシスのほとんどが有償のフォントであり、非常に高額なものもあります。そのため資料作成の一部にはこちらでできるだけ形の近いフォントを探して使用しました。

コメント

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    編集済: 6月 2020

    【ミリアド(Myriad)】 Wikipedia(日本語)

    ギリシャ語の「1万」を由来とし、「無数の」「多種多様な」という意味を持つ名前です。

    書体はその形によって様々なイメージを表現することができますが、この書体はあらゆる個性を排除し、書体としての特徴を持たせないことで、幅広い範囲での利用を目的としてデザインされています。

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    編集済: 6月 2020

    【オーロラ(Aurora)】 Wikipedia(English)

    極北の自然現象であるオーロラは、ローマ神話に登場する曙の女神アウローラに由来します。書体の方の命名の由来はわからなかったのですが、この書体のベースとなった書体が「コロナ(Corona)」という名であることから、関連のある名を取ったのかも知れないなと思っています。

    元々は新聞などの印刷用の書体として作られ、デジタルフォントになった際に「News 706」という名に変わっています。

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    編集済: 6月 2020

    【アヴニール(Avenir)】 Wikipedia(English)

    フランス語で「未来」「これから」を意味する名前です。書体はベースとなった1920年代の書体が持つ幾何学的なスタイルを受け継ぎ、当時の未来的なイメージを表しています。1990年代には同名のステーションワゴンもあったそうですね。

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    編集済: 6月 2020

    【ヘルベチカ(Helvetica)】 Wikipedia(日本語)

    ラテン語で「スイス」を意味する「Helvetia」の形容詞形で、「スイスの」という意味の名前です。デザイナーがスイス人であること、またスイスが近代的グラフィックデザインの中心地であることが命名の由来のようです。

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    編集済: 6月 2020

    【アンブラ(Umbra)】 Wikipedia(English)

    「陰」「影」を意味する言葉で、転じて「招かれざる客」などの意味もあります。書体は名前の通り、文字に付けられた影の効果を特徴としています。

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    編集済: 6月 2020

    【クーリエ(Courier)】 Wikipedia(English)

    「宅配便」「配達人」という意味の言葉ですが、他に「案内人」「使者」という意味もある名前です。デザイナーは当初「メッセンジャー(Messenger)」という名で公開しようとしていましたが、文字とは単なるメッセージだけでなく、尊厳や品格、信頼感をも伝える「使者」であると考え、この名になったそうです。

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    編集済: 6月 2020

    【ディダクト(Didact)】 Google Fonts

    「教訓的な」「説教的な」という意味を持つ名前です。単に「Didact」という名前のフォントは見つからなかったので、「Didact Gothic(ディダクト・ゴシック)」という名のこの書体をピックアップしました。小学校の授業でもっともよく使われる形の文字として、識字率の向上を目的に設計されています。

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    編集済: 6月 2020

    【オプティマ(Optima)】 Wikipedia(日本語)

    元はドイツ語用の書体で、「適切な」という意味を持つ名前です。アルファベットの小文字「d」や「h」などの上に出る部分(アセンダー)、「y」や「j」などの下に出る部分(ディセンダー)の長さが、既存のドイツ語書体の慣例に倣わず「より適切に」整えられています。

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    編集済: 6月 2020

    【ペルペトゥア(Perpetua)】 Wikipedia(English)

    キリスト教の殉教者聖ペルペトゥアの名前が由来とされています。この書体が最初に使われた印刷物が、聖ペルペトゥアにまつわるものであったため、ということのようです。

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    【ルシーダ(Lucida)】 Wikipedia(日本語)

    「透明な」「明瞭な」という意味を持つ名前です。これは特定の書体名ではなく、文字の小さな印刷物や、解像度の低いディスプレイでの読みやすさを重視してデザインされた、一連のフォントファミリーの名前となっています。ここでは最も一般的だと思われるルシーダ・サンセリフ(ゴシック体)をピックアップしました。他にも題字などに使われるルシーダ・ブラックレター、手書き風書体ルシーダ・カリグラフィなど、様々な形があります。

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    【レキシコン(Lexicon)】 Wikipedia(English)

    「辞書」「辞典」「語彙」といった意味を持つ名前です。オランダ語の辞典に使われる、小さな文字を読みやすくするためにデザインされました。「世界一高額なフォント」とも言われており、その理由は安易な流用を抑えて価値を維持するため、あるいはこの文字の開発に費やされた多大なコストのためだとも考えられています。

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    ここからは現時点でまだ登場していないメンバーですが…。

    【レクイエム(Requiem)】 Wikipedia(English)

    「鎮魂曲」「ミサ曲」、ラテン語で「安息を」という意味を持つ名前です。印刷技術の黎明期であった16世紀、印刷物の文字は手書き文字がベースとなっていました。そこで技術者が印刷に使われる文字をデザインするためのマニュアルといったものがあったようです。レクイエムはそのマニュアルの挿絵にヒントを得てデザインされているとのこと。デザイナーのウェブサイトには、「16世紀のライティングマニュアルの挿絵にインスパイアされた“レクイエム”は、ルネサンス期の人間性豊かな世界を祝福します」と語られています。

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    編集済: 6月 2020

    【カッパープレート(Copperplate)】 Wikipedia(ゴシック・English) / Wikipedia(カリグラフィ・English)

    「銅板」を意味するこの名前を持つ書体には、大きく分けて2種類があります。ひとつは印刷物に使われるゴシック体、もうひとつはカリグラフィで使われるスクリプト体。どちらも銅版画によく使われていた書体です。一般的なゴシック体は、文字を構成する線が一定の太さを持つ形ですが、このカッパープレート・ゴシックには「セリフ」と呼ばれる細いヒゲが線端に施されているのが特徴です。スクリプト体の方は線端を大きく伸ばして曲線を描く、華やかな装飾のある書体です。

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