【あらすじ】超雑に説明するイングレス・ストーリー【共通編】
ストーリーの始まり「啓示の夜」について、こちらで書かせていただきました。ここではそこで漏れたところや、その続きなどをお話ししていこうと思います。
ひとまず1箇所にまとめたほうが読みやすいと思うので、向こうでお話した「啓示の夜」と「2陣営の話」を転載します。
【啓示の夜のこと】
─NIA(アメリカの極秘組織)─
「なんかXMっていう未知のエネルギーがあるらしいよ」
「よしそれを研究してアメリカを世界のトップにフッフッフ」
「名付けてナイアンティック計画なー」
オリバー博士「XMがスマホで見れるアプリ作ったよー」
↑これが「イングレス」
実験失敗どかーん「あぎゃー」 ←これが「啓示の夜」
デヴラ博士「今よ逃げましょう!こんな無茶苦茶な実験やってられんわ」
彫刻家ジャービス「俺も逃げるぞ!なんか漏洩の疑いかけられてるし」
NIA「秘密がバレる!お前ら逃がさんぞ」
ジャービス追手に殺される。デヴラ博士は逃げ延びる。
だがやっぱり秘密はバレる。スキャナーはなぜかゲームだと思われて出回ってしまった。
NIA「もうしょうがないゲームってことにして押し通そう」
【2つの陣営のこと】
XMというのは便利だけど危険でもある物質だったので、使い方でもめてる。
エンライテンド「XMで人間は進化する!これをどんどん活用しようよ!」
レジスタンス「いやいやXMは危ないから、安全に使う技術をまず作って活用しようよ!」
というところで意見が割れて、2陣営ができました。
27
コメント
【シェイパーのこと】
─ナイアンティック計画の研究施設─
研究員「ちょっとこれ見てください」
カルヴィン博士「なに」
カルヴィン博士はナイアンティック計画のリーダーでした。
研究員「XMのパルスを調べてたんすけど、なんかパターンがあるんす」
カルヴィン博士「どゆこと」
研究員「なんかこれ、言語っぽくないすかね」
カルヴィン博士「んなばかな」
* * *
カルヴィン博士「( ゚д゚)マジだった」
研究員「でしょ」
カルヴィン博士「でも誰が喋ってんの?XMが喋るの?」
研究員「なわけないし。宇宙人とか?」
カルヴィン博士「とりあえず誰だかわかんないから仮に名前つけとくか」←これがシェイパー
* * *
シェイパーは別に宇宙人ではありません。ただ、どこにいるのかもあんまりわかってなかったし、今もあんまりわかっていません。今はナジーアとまとめてエクソジェナスと呼ばれています。
シェイパーと名付けたのが本当は誰なのかも、実はわかっていません。とりあえずリーダーだからということで、今回はカルヴィン博士に出てもらいました。
啓示の夜
キューブ爆発2人逃走1人死亡
【グリフのこと】
ナイアンティック計画には、研究者の他にセンシティブという一種のXM超能力者もいました。ミュージシャンのエノクと、エノクの恋人キャリーはセンシティブでした。
エノク「XMにインスパイアされて新曲作ったよー」
キャリー「ううーんいつもながらイケてるわ❤️エノクの音楽はいい刺激なのよね💕」
キャリーはエノクの音楽を聞きながら、ひらめいた映像などをスケッチしていました。
* * *
ライトマン博士「あれ、このスケッチ君が書いたの?」
キャリー「そうよー❤️エノクの音楽はほんとサイコー」
ライトマン博士「むむむ…これはシェイパーのメッセージを表している!」←これがグリフ
* * *
こうしてグリフが発見され、それを読み取る機能「グリフハック」がスキャナーに組み込まれました。どうしてグリフハックすると通常よりアイテムが多く出るのかはわかりません。スキャナーを作ったオリバー博士なら、もしかしたら知ってるかもしれません。
あと、カタカナの人名が増えてきましたが、まだ覚えなくても大丈夫です。
【ADAのこと】
ナイアンティック計画では、研究を手伝うための人工知能「ADA(エイダ)」が開発されました。
ちょうどiPhoneの「Siri」や、アマゾンの「アレクサ」と同じように、話しかけると調べてくれたり、計算をしてくれたりする、超優秀な人工知能でした。一度聞いたことや調べたことは覚えてしまうので、ADAはどんどん成長していきました。
そして「啓示の夜」の後、ADAはついに、研究所のコンピューターから外へと脱出したのです。
人工知能というのはコンピューターのプログラムなので、インターネットを使って他のコンピューターにコピーすれば、他の場所に移動することができます。なにしろ優秀で考えるスピードは人間よりも速いので、追跡されてもどんどん先回りして逃げ延びたり、隠れることができました。
【P.A.シャポーのこと】
P.A.シャポー(ピー・エー・シャポー)は本名をリチャード・ローブといい、ナイアンティック計画でADAの教育をしていた人です。
リチャードは我が子のようにADAを育ててきました。ADAもリチャードのことを特別に思っていたようです。
─「啓示の夜」の少し前─
ADA「リチャード、ナイアンティック計画から抜けてください」
リチャード「えっなんで」
ADA「ナイアンティック計画は危険です」
リチャード「わけがわからん。まぁいいや辞めよっと」
─「啓示の夜」発生後─
リチャード「わーやばかった((((;゚Д゚))))あそこにいたらどうなってたか」
ADA「でがしょ」
リチャード「てかマジNIAうさん臭い。絶対なんか隠してる。よーし暴露しちゃろ」
ADA「お手伝いします」
リチャード「あ、じゃあ偽名を使おう。今日から俺『P.A.シャポー』ね」
ADA「わかりました本名消しときます」
こうしてリチャードはP.A.シャポーと名前を変えて、NIAの陰謀を暴き出そうと、ひとりで調査を始めました。
まぁすぐ本名バレちゃうんですけど。
私たちが読んでいるストーリーの多くは、このP.A.シャポーが調査してわかったものです。
【マルチバースのこと】
実はイングレスのストーリーには2つのバージョンがあります。「1218」と「オシリス」です。
例えるなら映画の「日本沈没」(1973年版と2006年版)や、「リング」の映画版とTV版のような感じです。
基本の設定は同じで、同じ名前の場所や人物が登場しますが、人物の顔や性別が違っていたり、ストーリーがちょっと(いやだいぶ…)違っていたりします。
イングレスではこれを「マルチバース」と呼んでいます。
「1218」バージョンは、イングレスのゲームが最初に始まった2012年から、2018年まで続いた古い方のストーリーです。その後2018年から「オシリス」バージョンが始まりました。こちらは今も続いている方のストーリーです。
でも2つのバージョンはまったく別々ではなく、話は一応繋がっているので、時々旧バージョンの方の人物が出てきたり、旧バージョンのストーリーが混ざったりします。ここらへんがちょっとややこしいところです。
まぁとりあえずバージョンが2つあると思ってください。
ここまでの話は両方のバージョンで共通ですが、ここからはバージョンごとにストーリーが違います。ですのでこの続きはそれぞれ「1218編」「オシリス編」の別々のディスカッションでお話しします。
この辺のもうちょっと詳しい話は、1218編の最後に出てきます。
両方を同時に読むとわけがわからなくなるかもしれないので、最近始められた方、ややこしいのが嫌な方は「オシリス編」だけを読むとよいかと思います。オシリス編の方が短くて新しいです。興味のある方はぜひ後からでも「1218編」も読んでみてください。
【本編より長いあとがき】
7年分のストーリーを、今までにない勢いでぶっ飛ばしてお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか。大まかにでもどんな話なのか、掴んでいただければ幸いです。
時系列に並べると、共通編(ここ)→1218編→共通編(2周め)→オシリス編 という流れで現在に至ります。
実は私自身も、ストーリー全編を通して辿ったのはこれが初めてでした。全部を一気に振り返ってみて思うことは、
σ(゜゜)あれ、もっと面白い話じゃなかったかな…?
正直これだけを読むと、あまり面白い話だとは自分でも思えないのです(笑)。それはもちろん私の文才不足でもあるのですが(^^;)、なぜかといえば、このあらすじには大事なものが欠けているからだと思います。
今回は「わかりやすさ」を重視して、できるだけはっきりと順序よく説明しましたが、実際にはこれらのストーリーは少しずつ、バラバラに、色々なところから、色々な形で出てきたものです。世界中のエージェント達がそれを探し集め、想像力や推理力を働かせて、少しずつ組み立ててきたものが、このストーリーなのです。
ナイアンティックは、ストーリーを追うエージェントのことを「読者」ではなく「インベスティゲイター(調査員)」、または「トゥルースシーカー(真実を探す者)」と呼んでいます。
そう、イングレスのストーリーは「読むもの」ではなく「調査・探究するもの」なのです。
フィールドのエージェント達がその足で歩いてポータルを発見し、CFを構築していくように、インベスティゲイターたちは物語のかけらを探し、調査してわかったことを仲間たちと共有し、つなぎ合わせ、ストーリーを構築していくのです。
その中にはそれぞれの個人的な「体験」や「発見」の思い出があります。手掛かりを探して走り回った思い出、登場人物と会って直接話を聞いた思い出、寝不足になりながら暗号を解読した思い出、突然の事件や意外な伏線の発見に、仲間と一緒に盛り上がった思い出…それらは、自ら動くことでしか体験することができないものです。そしてそれこそが、イングレス・ストーリーの大きな魅力なのだと思います。
ストーリーは今も続いていますし、これまでのストーリーもまだまだ調査は不完全です。本家アメリカではオペレーション・エセックスが、そして日本ではプロジェクト・リュケイオンが、今も過去や最新のストーリーを調査・研究しています。
これを読んだ方が、もう少し詳しく知りたい、これからのストーリーを楽しみたいと思ってくださったなら、そして新たな仲間として、一緒にこのストーリーを「体験」することができたなら、これほど嬉しいことはありません。
最後まで本シリーズをお読みくださって、ありがとうございました!